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「公平」を実現するスピークアップに光を当てる | 武田薬品

戸村さん、野呂さん、福田さん、藤原さんの集合写真

職場環境を改善する従業員の声ってナンダ?

「公平」を実現するスピークアップに光を当てる

だれもが働きやすい製造現場へ!声を上げている様子。従業員同士でディスカッションしている様子。機械の導入で公平な現場になった様子。

「スピークアップできる(=相手や状況に関わらず意見や質問をしたり、懸念点がある場合に注意や報告ができる)文化を育むこと」を大切にしているタケダ。山口県光市にある光工場でも、ひとつのスピークアップをきっかけに職場環境や働き方に大きな変化が生まれました。スピークアップの当事者や周囲の従業員へのインタビューから、従業員の声に向き合う企業文化に迫ります。

お話を伺った方

スピークアップの当事者福田彩乃

スピークアップの当事者

包装業務担当:

福田 彩乃

福田さんのOJT担当者藤原健二

福田さんのOJT担当者

包装業務担当:

藤原 健二

福田さんの上司戸村壮斗

福田さんの上司

包装業務グループマネジャー:

戸村 壮斗

福田さんの同僚野呂太雅

福田さんの同僚

包装業務担当:

野呂 太雅

誰もが意見を言える “スピークアップ文化”


一次包装は錠剤やカプセルをプラスチックとアルミで挟んだシート包装する。二次包装は包装された錠剤を箱詰めする。

Q. 福田さんがスピークアップをした理由や当時の想いを聞かせてください

【福田さん】 私が担当している固形製剤の包装工程には、PTPシートに包装する「一次包装」とその後PTPシートを箱に詰める「二次包装」がありますが、一次包装では重いものを持ち上げる作業が多く、力のない人には不向きな環境であったため男性のみが担当する職場となっていました。 また、医薬品の品質を確保するためにそれぞれの作業空間は分けられており、オペレーターが互いの業務を知ることは難しい状況でした。 私は二次包装を担当していましたが、作業を覚えるにつれ、一次、二次のどちらも理解しよりスキルアップしていきたいと思うようになり、一次包装に性別問わず参画できることを目指してスピークアップしました。

スピークアップの当事者 福田さん

改善のヒントは多様な意見の中にある


みんなが納得できる改善方法を模索し、従業員同士でディスカッションしているイラスト

Q. スピークアップを受けて、現場ではどのような反応がありましたか?

【藤原さん】 力の弱い人が一次包装工程で働くのは身体的負担が大きいのでは、という意見が出て資材を持ち上げる機械「リフター」導入の検討をはじめましたが、設置すると作業スペースが狭くなってしまうのではないか、人の手よりも作業性が悪くならないか、といった懸念を示す人もいました。 一方、二次包装工程にいたメンバーが入ることで新しい風が入りよい影響もあるのではないかという声もあり、私自身もスキルアップした従業員が増えると職場が活性化するのでは、という期待がありました。

Q. どのようにして周囲の理解や協力を仰いだのでしょうか?

【福田さん】 スピークアップをきっかけに発足したDE&I推進チームでは、従業員たちのさまざまな意見を約1年間ヒアリングし続けました。 チームで決めていたのは、一方的に推しすすめていくのではなく誰も取り残さないことです。 ときには反対意見から気づきを得て、改善のヒントが得られることもありました。

Q. 福田さんの想いを聞いて周囲の考えに変化はありましたか?

【藤原さん】 福田さんたちが日々多くの人と対話し、懸念されることをクリアしていったことで熱意も伝わり、理解の輪が広がっていくことを感じました。 スキルアップしたい、職場へ貢献したいという想いが多くの人に伝わり、共感を生んだのだと感じました。

スピークアップの当事者 福田さん、福田さんのOJT担当者藤原さんの打ち合わせ

みんなが働きやすい「公平」な職場環境に


現場で検証を重ねた結果、重労働を軽減する機械を導入し、現場の「公平性」が実現。職場環境が活性化

Q. 取り組みの成果を教えてください

【戸村さん】 コスト面や設備面などさまざまな困難もありましたが、丁寧なやり取りを通じて懸念点をクリアした機械を導入することができ、誰もが一次包装工程に取り組めるようになりました。 福田さんを含め5名の女性が一次包装工程に進出しただけでなく、新たに男性従業員が二次包装工程にも進出。重労働を軽減する機械の導入で、包装工程に関わらず誰もが働きやすい職場環境になりました。 また、以前まではリーダー職の立場の従業員でも人手の観点から1日90分程度一次包装の作業に入る必要があったのですが、今はその時間をメンバーとコミュニケーションをとり、現状の職場の課題解決を行う時間にあてることができています。

Q. 従業員の声を受け入れる立場として気をつけていることはありますか?

【戸村さん】 心理的安全性が高く、風通しのよい職場環境づくりを心がけています。 週1回の1on1ミーティングはもちろん、私の業務時間内のスケジュールはすべてオープンにし、面談をメンバーからもセッティングしやすいようにしています。 日々のコミュニケーションを活性化することで誰もが意見を言いやすい環境にしたいと思っています。

福田さんの上司 戸村さん、福田さんの同僚 野呂さん、福田さんのOJT担当者藤原さんの打ち合わせ写真

Q. タケダの職場はどのような環境でしょうか?

【野呂さん】 新入社員からベテランまで垣根なく発言や意見交換をできているので、風通しのよさを感じています。 福田さんのスピークアップの影響で、最近ではさらに発言しやすい雰囲気で、若手の私の発言にもしっかりと耳を傾けてもらえています。

職場環境におけるDE&Iの推進で「世界に尽くす」


Q. これからの展望を教えてください

【福田さん】 多様な視点を取り入れた安全な環境で製品を製造することは、患者さんに対して安定的に製品を供給できることにつながるので、これからもスピークアップやDE&Iの推進に積極的に取り組んでいきたいです。 そのひとつとして、機械化を他の現場にも導入していきたいと考えています。 このように従業員の声からひとつひとつ現場を改善していくことが、より高品質な医薬品の製造を可能にし、患者さんに、世界に、尽くすことにつながると考えています。

Q. 最後にスピークアップを考えている方にメッセージをお願いします

【福田さん】 スピークアップを大きいことと捉えすぎる必要はないと思います。 小さなことから声をあげることが大きな変化を生むきっかけになり得ると思うので、まずは声をあげることからはじめてみてはどうかと思います。一緒に頑張りましょう!

戸村さん、野呂さん、福田さん、藤原さんの集合写真

※所属は撮影当時のものです