【探訪篇】時代を超えて社会に尽くす、京都薬用植物園 | 武田薬品
製薬会社の植物園ってナンダ?
【探訪篇】時代を超えて社会に尽くす、京都薬用植物園
京都市左京区・比叡山を望む土地で、絶滅危惧種など重要な植物の保全や薬草の研究、栽培技術の継承に携わる植物園。 植物や地域の文化を次の世代に繋ぐ取り組みを、園内を巡りながら紹介します。
「キャンベルさんと植物園長の対談」はこちら
ナビゲーター
ロバート キャンベル
日本文学研究者
早稲田大学特命教授。日本文学、芸術、メディアなど、国内外の幅広い分野に精通。
世界の薬用植物の収集保全
薬用植物を中心に古今東西約3,200種に及ぶ植物を収集・保全し、魅力を発信する、京都薬用植物園の活動をご紹介します。
トリビア
京都薬用植物園はなぜ生まれた?
第一次世界大戦時の医薬品不足により国産化が急がれ、薬用植物の基礎研究の場として、1933年に「京都武田薬草園」として創設されました。
武田家・家紋の植物は?
創業家である武田家の家紋には、葉の形が矢じりに似た薬草であるオモダカ(家紋名:抱き沢瀉(だきおもだか))が描かれています。
種を守り、地域の歴史と文化を守る
絶滅危惧種など希少な植物の種を守り、京都市など地域の歴史と文化まで守る、京都薬用植物園の活動をご紹介します。
トリビア
京都の文化・祭りを支える
八坂神社の「をけら詣り」で有名なオケラは京都府の絶滅危惧種で、植物園では五條天神宮の節分祭に利用されるオケラを保全・奉納。祇園祭に欠かせないチマキザサの保全も行っています。
京都の絶滅危惧種 陰性植物
現在、京都府だけで約1,000種ほどの絶滅危惧種があります。その中でも日陰を好む陰生植物の保全に力を入れ、地域貢献活動を行っています。
もっと知りたい京都薬用植物園
京都薬用植物園では、希少な薬用植物の保護・保全の観点から通常は一般公開していません。しかし、学生向けの教育支援の他、「研修会」として年4回の一般公開日を設けています。京都薬用植物園のサイトで随時情報を公開しています。 京都薬用植物園のサイトはこちら
Profile
ロバートキャンベル 日本文学研究者 早稲田大学特命教授。 日本文学、芸術、メディアなど、国内外の幅広い分野に精通。
野崎香樹:京都薬用植物園 園長 博士(農学)。2022年4月に園長に就任。 園の統括および薬用植物の栽培研究を担当。
酒井悠太:京都薬用植物園 中央標本園担当 日本薬局方に収載されている基原植物を中心に栽培・展示。教育プログラムも担当。
安藤匡哉:京都薬用植物園 香辛料園・民間薬園担当 博士(農学)。担当エリアの植栽管理を行う。薬用植物の種子発芽に関する研究も試験中。
尾崎法子:京都薬用植物園 漢方処方園担当 薬剤師、漢方生薬ソムリエ。担当エリアの管理を行う。
小島正明:京都薬用植物園 ツバキ園担当 担当エリアの管理・研究を行う。植物園シンポジウム等で、ツバキ品種群の紹介や講演も実施。
坪田勝次:京都薬用植物園 温室(小笠原プロジェクトほか)担当 小笠原諸島や京都府など、数多くのコラボレーション企画・研究を行う。世界最大の花”ショクダイオオコンニャク”の栽培担当で、国内4例目の連続開花を成功させた。
太田己翔:京都薬用植物園 樹木園担当 主に種の保存に関する地域貢献プロジェクトを担当。博物館などでの講演も行う。