IBD患者さんの生き生きとした姿を写す | 武田薬品
IBD患者さんの生き生きとした姿を写す
本記事は、実際の患者さんの体験談を紹介しています。特定の患者さんの体験を紹介したものであり、典型的な患者さんの体験を紹介するものではありません。気になる症状や医学的な懸念がある場合、また、適切な診断と治療を受けるためには医療機関を受診ください。
当時20代前半のイェルンさんは、憧れの仕事だった教師への第一歩を、オランダで踏み出したばかりでした。現在の奥さんと出会ったのもその頃です。また、テクノDJとして好きな音楽を追求している頃で、自分は順風満帆な人生を送っていると信じていました。
しかし、そこから事態は悪くなっていきました。腹痛を感じるようになり、その痛みがどんどんひどくなっていったのです。検査の結果、原因は潰瘍性大腸炎(UC)ということが分かりました。UCは、炎症性腸疾患(IBD)の一種で、大腸の粘膜(ねんまく)に炎症が起こり、それによって血便や下痢、腹痛などの症状があらわれる病気です。
イェルンさんはその後、数年にわたり通院を続けることになりました。抱いていた数々の夢が崩れ始めたように感じ、人生のどん底にいる気分でした。
IBDとともに生きるイェルンさんは教師として活躍
輝く瞬間を写真に
そして、タケダがヨーロッパで展開したキャンペーンに参加し、自らのストーリーを語ってくれました。タケダはIBD患者さんに継続してコミットメントしており、このキャンペーンもその一環です。
「自分のストーリーを共有したいと思ったのは、他の患者さんや多くの人にインスピレーションを与えたいと考えたからです」と、イェルンさんは語りました。「私は病気を経験した後でも、元の生活を送れるようになりました。病気のせいで、希望を持てないときの気持ちがよく分かります。また、症状が改善し、人生を再び肯定的に捉えられるようになったときの気持ちも知っています」
「病気のせいで、希望を持てないときの気持ちがよく分かります。また、症状が改善し、人生を再び肯定的に捉えられるようになったときの気持ちも知っています」
潰瘍性大腸炎患者のイェルンさん
私たちのキャンペーンを「Living in the Moment」(今を生きる)と名付けたのも、こうした理由からです。イェルンさんや多くの患者さんが、適切なケアを受けることでIBDとともに人生を満喫できるという経験を共有してくれました。
ファッショナブルなアプローチ
このキャンペーンは、オーストリアで2人のクローン病患者さんを取り上げたことから始まりました。その後、ベルギー、オランダ、ドイツなどヨーロッパ中で展開し、ドイツでは「ベストファーマキャンペーン賞」を受賞しました。オーストリアとオランダでは、患者さんそれぞれのストーリーに印象的な写真が添えられました。これらの写真は、パリを拠点に活動し、世界的に著名なモデルや俳優と仕事をしているファッションフォトグラファーのソニア・シーフさんが撮影したものです。
IBDとともに生きるアントワネットさんとチューリップ畑
「Living in the Moment」キャンペーンの影響力
消化器疾患領域のグローバル メディカル アフェアーズ バイスプレジデントであるマルセロ・フレイレ博士は、「Living in the Moment」のようなキャンペーンには影響力があると述べています。「IBDを多くの人に知ってもらい、ストーリーを通してIBD患者さんの生き生きとした姿を示すことで、この疾患に対する認識をポジティブに変えられるはずです」
「現在は、さまざまな治療選択肢があります。そして、より良い臨床アウトカムにつながるような研究も数多く進行しています。しかし、今も満たされない患者さんニーズがあるのも事実です。強調し続ける必要があるのは、タイムリーな治療の重要性かもしれません。私たちのキャンペーンは、その点にも取り組んでいますし、IBDに伴う偏見を取り除く助けにもなっています。こうした活動を通じて、より多くの患者さんに貢献できればと思います」