気候変動に柔軟に対応する:2025年度CSRプログラム | 武田薬品
気候変動に柔軟に対応する保健システムを構築する:2025年度グローバルCSRプログラム
私たちは、気候変動がもたらす健康課題に立ち向かう4団体と協働します。詳細は動画でご覧ください。
「手術室でも、麻酔器でも、集中治療室の人工呼吸器でも、電力が安定していなければ、医療を提供することはできません。私たちのプロジェクトが選ばれたことを誇りに思います。きっと多くの人々の役に立つでしょう」
Society of Critical Care Medicine(SCCM)のプロジェクトは、アフリカにある医療施設に再生可能で災害に強く、持続可能なエネルギーインフラを提供することを目的としています。2025年の支援対象であるSCCMのプレジデントであり、グローバルヘルス分野のリーダーであるホセ L パスクアル博士は、タケダのグローバルCSRプログラムが大きなインパクトをもたらす可能性を示しています 。動画では、彼らの活動とメッセージを紹介しています。
タケダは毎年、グローバルCSRプログラムの対象として支援する非営利組織を、従業員の投票で決定しています。今年は新たに、4つのプロジェクトを選定しました。革新的で持続可能なアプローチを通じて気候変動に強い保健システム構築を支援するため、いずれのプロジェクトにも複数年の支援を決定しています。気候変動が世界規模で人々の健康に影響を及ぼすことを踏まえ、大薮貴子 チーフ グローバル コーポレート アフェアーズ&サステナビリティ オフィサーは、これらのプロジェクトの重要性を次のように強調しました。
「気候変動による混乱は、医療へのアクセスやその質を脅かし、疾病や栄養不良、その他の健康リスクを増加させています。特に脆弱な地域社会ではその影響が顕著です。しかし、こうした状況に即効薬はありません。だからこそ私たちは、244年にわたるタケダの発展を支えてきたのと同じ長期的アプローチをここでも採用しているのです」
以下に2025年度のパートナーの取り組みをご紹介します。
ケニアとソマリアで気候変動に適応した革新的なサプライチェーンを構築し、560万人の健康改善を目指すInternational Medical Corpsのプログラムに、9億600万円(約628万ドル)を拠出します。
ガンビア、リベリア、シエラレオネの中核病院において、気候変動下でも安定したエネルギー供給体制を整備することで、救命医療サービスへの継続的なアクセスを実現し、39万6,000人の患者さんの命を守るSociety of Critical Care Medicineの取り組みに、15億円(約1,040万ドル)を拠出します。
バングラデシュに気候変動に対応できる廃棄物管理システムを確立し、730万人以上の最前線で働く医療従事者や患者さんを有害廃棄物への曝露による深刻な感染症リスクから守ることを目的とした国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)のプログラムに、10億2,400万円(約710万ドル)を拠出します。
インドネシア全土でエビデンスに基づく栄養介入を拡充することで、小児死亡率の低下に加え、子どもの発育阻害や母親の貧血症の予防など、1,210万人を対象に母子保健の改善を目指すVitamin Angelsに、12億1,200万円(約841万ドル)を拠出します。
これら4つのプログラムが支援対象として新たに加わったことで、タケダの38の長期パートナーシップを通じた支援総額は、334億円(約2億3,870万ドル)に達します。2016年以来、こうしたプログラムへの支援を通じて私たちが貢献してきた人々の数は、93の低・中所得国に暮らす2,110万人以上に及んでいます。
*ドルの概算額は1ドル= 144.17円で計算しています。 Photo credit © Vitamin Angels, Muhammad Fadli
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