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想定通りに進捗した2025 年度上期業績を公表 為替影響とパイプラインに関わる減損損失を反映し、通期見通しを修正 想定通り今年度中に複数のパイプラインの承認申請を予定 | 武田薬品

想定通りに進捗した2025 年度上期業績を公表 為替影響とパイプラインに関わる減損損失を反映し、通期見通しを修正 想定通り今年度中に複数のパイプラインの承認申請を予定


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2025年10月30日
  • 上期の売上収益は、後発品によるVYVANSE® の減収と為替のマイナス影響により、恒常為替レート(CER:Constant Exchange Rate)ベースで対前年同期△3.9%、実勢レート(AER:actual exchange rates)ベースで同△6.9%の減少
  • Core営業利益は、上期において売上収益の減少と製品構成の悪化により同△8.8%の減少(CERベース)、事業運営における効率化が影響を一部相殺
  • 上期の財務ベースの営業利益は同△27.7%の減少(AERベース)、第2四半期における減損損失の計上を反映

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、本日、2025年度上期(2025年4月1日~2025年9月30日)の業績を公表しました。また、通期見通しの修正も公表しましたので、お知らせします。

当社代表取締役社長CEOのクリストフ・ウェバー(Christophe Weber)は次のように述べています。

「当社が現在、新製品の上市に注力する新たな成長局面へと移行する過渡期にある中、2025年度上期業績は、中核事業の進捗に対する見通しに沿う内容となりました。修正を行った通期見通しは、第2四半期での研究開発パイプラインに対する戦略的判断に基づく減損損失や、取引通貨に係る為替影響を反映しています。

「この先、既存の成長製品・新製品は緩やかな成長を続け、新たな製品の上市によって、さらに加速する見込みです。2025年度はタケダにとって重要な1年であり、下期にはrusfertideおよびoveporextonの規制当局への承認申請、ならびにzasocitinibの第3相臨床試験結果の公表が予定されています。加えて、当社は、研究開発パイプラインのさらなる強化・拡充を目的に、外部とのパートナーシップの拡大も継続しています。最近では、オンコロジー領域における当社の存在感をさらに高めることを目的として、Innovent Biologics社と新たな戦略的グローバルパートナーシップを発表しました。

「当社は、これらのパイプラインが、患者さんや社会に対し革新的な医薬品をお届けし、長期的な価値をもたらすと確信しており、これからの展開に大きな期待を寄せています。」

当社チーフ フィナンシャル オフィサーの古田未来乃は次のように述べています。

「2025年度上期の業績は、対前年同期でのVYVANSEの後発品による市場浸透が主な要因として影響を及ぼしたものの、当社の想定通りの進捗でした。下期にはこの影響が軽減するとともに、成長製品・新製品の成長が加速する見込みです。また、通期見通しの修正には、取引通貨に係る為替の影響や、ガンマ・デルタT細胞療法プラットフォームに関連する無形資産の減損損失が反映されており、製品構成の変化による影響は、徹底した営業経費の管理により、相殺される見込みです。

「当社は、移行期である2025年度の後半を迎えるにあたり、事業のさらなる成長を確信しています。」

財務ハイライト


2025年度上期業績(2025年4月~2025年9月) (億円、EPSを除く)

科目2025年度上期2024年度上期対前年同期(AERベースの増減率)
売上収益22,19523,840△6.9%
営業利益2,5363,506△27.7%
当期利益1,1241,873△40.0%
EPS (円)72119△39.8%
営業活動によるキャッシュ・フロー5,9374,513+31.6%
調整後フリー・キャッシュ・フロー(IFRSに非準拠)5,2542,475+112.3%

Coreベース(IFRSに非準拠)

(億円、EPSを除く)

科目 2025年度上期2024年度上期対前年同期(AERベースの増減率)対前年同期(CERベースの増減率)
売上収益22,19523,840△6.9%△3.9%
営業利益6,3927,199△11.2%△8.8%
 営業利益率28.8%30.2%△1.4 pp
当期利益4,3864,891△10.3%△11.1%
EPS (円)279310△10.0%△10.8%

2025年度の通期見通し

通期マネジメントガイダンスと財務ベースならびにCoreベースの通期業績予想を修正

当社は為替による影響および細胞療法に関する減損損失を反映し、2025年度通期マネジメントガイダンスおよび財務ベースならびにCoreベースの通期業績予想を当初の予想から修正しました。

2025年度 マネジメントガイダンス(CERベースでのCore増減率)(IFRSに非準拠)

科目当初マネジメントガイダンス(2025年5月公表)修正マネジメントガイダンス(2025年10月公表)
Core売上収益概ね横ばい概ね横ばい
Core営業利益概ね横ばい一桁台前半%の減少
Core EPS (円)概ね横ばい一桁台前半%の減少

2025年度 業績予想

(億円、EPSおよび1株当たりの年間配当金を除く)

科目2025年度当初業績予想(2025年5月公表)2025年度修正業績予想(2025年10月公表)
売上収益45,30045,000
Core 売上収益 (IFRSに非準拠)45,30045,000
営業利益4,7504,000
Core 営業利益 (IFRSに非準拠)11,40011,300
当期利益2,2801,530
EPS (円)14597
Core EPS (円) (IFRSに非準拠)485479
調整後フリー・キャッシュ・フロー(IFRSに非準拠)7,500-8,5006,000-7,000
1株当たりの年間配当金 (円)200200

2025年度上期業績に関する情報について


当社の2025年度上期業績と2025年度の見通しおよびマネジメントガイダンスの前提条件やIFRSに準拠しない財務指標の定義を含むその他の財務情報の詳細については、2025年度上期決算説明会プレゼンテーション資料をご覧ください。
https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/quarterly-results/

武田薬品について


武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。

詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

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武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本ニュースリリースにおいて、「武田薬品」という用語は、武田薬品及びその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得ます。同様に、「当社(we、us及びour)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照していることもあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられることもあり得ます。

本ニュースリリースに記載されている製品名は、武田薬品又は各所有者の商標又は登録商標です。

将来に関する見通し情報


本ニュースリリースに関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む武田薬品の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする(ensures)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」、「かもしれない(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」、「予測する(forecasts)」、「見通し(outlook)」などの用語若しくは同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではありません。これら将来見通し情報は、多くの重要な要因に関する前提に基づいており、実際の結果は、将来見通し情報において明示又は暗示された将来の結果とは大きく異なる可能性があります。その重要な要因には、日本及び米国の一般的な経済条件並びに国際貿易関係に関する状況を含む武田薬品のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、税金、関税その他の貿易関連規則を含む関連法規の変更、臨床的成功及び規制当局による判断とその時期の不確実性を含む新製品開発に内在する困難、新製品及び既存製品の商業的成功の不確実性、製造における困難又は遅延、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念、新規コロナウイルス・パンデミックのような健康危機、温室効果ガス排出量の削減又はその他環境目標の達成を可能にする武田薬品の環境・サステナビリティに対する取り組みの成功、人工知能(AI)を含むデジタル技術の統合をはじめとする、業務効率化、生産性向上又はコスト削減に向けた武田薬品の取り組み、その他の事業再編に向けた取り組みが、期待されるベネフィットに寄与する程度、武田薬品のウェブサイト(https://www.takeda.com/jp/investors/sec-filings-and-security-reports/)又はwww.sec.govGo to http://www.sec.gov/において閲覧可能な米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる最新の年次報告書並びに武田薬品の他の報告書において特定されたその他の要因が含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本ニュースリリースに含まれる、又は武田薬品が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本ニュースリリースにおける武田薬品の経営結果及び情報は武田薬品の将来の経営結果を示すものではなく、また、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。

財務情報及び国際会計基準に準拠しない財務指標


武田薬品の財務諸表は、国際会計基準(以下、「IFRS」)に基づいて作成されております。

本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、Core売上収益、Core営業利益、Core当期利益(親会社の所有者帰属分)、Core EPS、CER(Constant Exchange Rate:恒常為替レート)ベースの増減、純有利子負債、調整後純有利子負債、EBITDA、調整後EBITDA、フリー・キャッシュ・フロー、調整後フリー・キャッシュ・フローのように、IFRSに準拠しない財務指標が含まれています。当社経営陣は業績評価並びに経営及び投資判断を、IFRS及び本ニュースリリースに含まれるIFRSに準拠しない財務指標に基づいて行っています。IFRSに準拠しない財務指標においては、最も良く対応するIFRS財務指標では含まれることとなる、又は異なる数値となる一定の利益、コスト及びキャッシュ・フロー項目を除外しております。IFRSに準拠しない財務指標は、IFRSに準拠するものではなく、付加的なものであり、また、IFRSに準拠する財務指標に代替するものではありません(IFRSに準拠する財務指標を「財務ベース」指標として参照している場合があります)。投資家の皆様におかれましては、IFRSに準拠しない財務指標につき、その定義と、これらに最も良く対応するIFRS準拠財務指標との調整表について、2025年度上期の投資家向け決算プレゼンテーション資料に添付の「財務補足資料」をご参照くださいますようお願い申し上げます(https://www.takeda.com/jp/investors)。

医療情報


本ニュースリリースには、製品に関する情報が含まれておりますが、それらの製品は、すべての国で発売されているものではなく、また国によって異なる商標、効能、用量等で販売されている場合もあります。ここに記載されている情報は、開発品を含むいかなる医療用医薬品を勧誘、宣伝又は広告するものではありません。

タケダの成長製品・新製品の定義については当社の2025年度上期決算説明会プレゼンテーション資料(https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/quarterly-results/)のスライド8をご参照ください。

以上